解像度たかいたかーい

馬田隆明『解像度を上げる:曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』(英治出版、2022)という本の存在を知った。 中身は読んでいないのだけれど(ごめん)、ひと目見た瞬間に「わあくだらねえ」と思ってしまった。でもそれ以上…

夏至・東京都三鷹市

「女の腐ったような奴だね、ほんと」 彼女の口から発されたそれが別れの言葉だとはすぐに理解したが、悲しみや悔しさよりもまず「なんて前時代的なんだろう」と思った自分を、どこか遠くから見つめていた気がした。まさか元号が変わってなおそんな女性蔑視に…

「玲瓏」

れいろう、という言葉を初めて目にしたときの感情は単純だった。きれいだなと思ったのだった。字面だけでは読めなくて、調べたら「玉などが透き通っているさま」だとか、「金属や玉がぶつかって冴えた音で鳴るさま」「音声が澄んで響くさま」と出ていて、意…

重い話をしてしまった!

今日はかなりダメな日、と思った。精神がぶらんぶらんだ。 しかも理由はかなりはっきりしていて、それが自覚できてるからこそ、その理由のダサさでよりしょげてしまう。理由は複合的なもので、自分で対処できるものとできないものがあり、しかしできないもの…

だだちゃ豆

「殿様のだだちゃ豆」というお菓子を食べた。 山形に行ったとき勧められて買ったのだけど、まるでどんな味なのか想像がつかずに食べた。 「めっちゃずんだだ!」と思った。少し前に仙台に行ったときにずんだもち食べたのと、その前に思いついてずんだを自作…

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』二次創作としての擬似論文「自動手記人形—ドール—の産婆的機能についての哲学的一考察」

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズを全て観て、大変良かったので二次創作をやりました。アニメしか観ておらず、原作未読などで適当書いてるかもしれません。細かい設定らへんは想像です。二次創作ですが小説とかではなく、論文です。あの世界の…

あんこ期

ぼくには定期的に「期」が来る。これは特定の食材や料理に固執し、そればっか食べる時期だ。かと言って全食そればっかとかではなく、ただマイブームとかハマっただけとかそういう程度ではある。 この間はあんこ期だった。貰い物の最中が大変おいしく、あんこ…

本棚を買うと本が置ける

今日は色々できた。 『ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』をようやく観れた。作業が立て込んでいたものの、なんとか『ワンダビジョン』を観れたのでようやくストレンジを観れた(本当最高!!!!)。さらにようやく買った本棚が届き、組…

へけっ

昨日の話だけれど、心が荒んでいたので『とっとこハム太郎』1話を観た。ので、思ったことを書いていきます。 ハム太郎、こうしくん、タイショーくん、リボンちゃんの登場回だったのだけれど、観ていて非常に驚いた。 話の展開として、タイショーくんは初対面…

帰宅して爆睡してしまい、夜にしたかったことが飛んだ。ブログもそうです。 アールグレイミルクティーを飲んだ。苦手かも。なんか芳香剤みたいな香りがした。嗅いでみると、無印に入ったときみたいな匂いだなと思う。アロマ感。 友人が痩せすぎの病「気胸」…

Fresh meat

ずっと放置していた作業の期限が迫ってきており非常にしんどい。今の作業状況で昨日寝ていたらこんなに苦しくなかったんだろうな。でもそしたらそれはそれで今日だらける時間が延びただけだろうからきついことに変わりはないのかもしれない。怠惰な自分をど…

山椒魚

今日は非常に偉かった。 まず先日言っていた「黒烏龍茶」探訪の旅へ出た。近くの中国人街にある食料品店を2つ回った。そこで知ったけれど、どうも黒烏龍茶は商品名に過ぎないようで、別に中国で親しまれているわけではなさそうだということ。というのも、黒…

ぼくもそう思っていました

ダ・ヴィンチ・恐山のnoteに課金した(初月無料期間だけど)。やや高めの黒烏龍茶プランの方にしたのだけど、その表記を見た瞬間「黒烏龍茶欲しかったんだよなあ」と「思い出した」。 実際、ぼくはお茶のなかでは烏龍茶が1番好きなので、近所の中国人街なら…

剃の毛と身体

「脱毛」の広告が悪いことの象徴のように言われていることをよく見る。電車のやつ。 その気持ちはわかる。電車に乗ると「脱毛せよ」「転職せよ」「金を借りよ」「酒を飲め」の大合唱で、すべて資本の論理によって身体とか生活とかが囲まれる感じ、嫌だよね。…

習作「米津玄師出演のPlayStationCMの計量映画学的分析」

こんにちは。「遊び」で米津玄師のプレステCMを分析してみました。分析が甘いのですがせっかく書いたので載っけます。(にしても「POP SONG」良すぎんか???????? 早くCD出してくれ!!!!!!!!!!) 本稿は北村匡平『24フレームの映画学;映像…

文章を書くことは好きですか

ある時期まで、自分は文章を書くのが得意だ、と思っていた。その時期の終わりに、自分は別に得意でもなんでもなかったんだなと気づいて、文章を書くのが好きと自認し直した。でも別に今はそうも思えない。提出しなきゃいけない文章は遅々として進まず、メー…

8/31

幸福ということがほとほとわからない感覚が訪れている。 別に大きな意味での幸せとかそういうのではなく。 前はとても孤独感を感じていて、それが解消されるときになんとか精神が保てていたが、今は誰から連絡がきても「ふーん」という気持ちになる。以前な…

雑記20210725

心が暗いもので覆われている。 まあ、そんなことは日常茶飯事、どころか数秒ごとに躁鬱を繰り返しているぼくにとっては通常運転なんだけども。 しかし時として言語化できない、したくない鈍重な思いが現れて精神を縛り付けてくる。束縛の、仮象の縄目はいつ…

カウントダウン

24歳になった。 実感はない。というより今日が誕生日なのを忘れていた。 正確に言うと、数日前から「土曜が誕生日だな」という意識自体はあって、よさげな肉とかケーキとかを準備していたのだけど、昨日の夜にはそんなことすっかり忘れていたし気がついたら…

ゴール

今まさに自殺を試みているひとの気持ちを考えてみた。 きっと苦しいだろう。怖いだろう。そこでやめてしまえば、その痛みからはひとまず解放されるんだろう。 でも、続けるひともいる。中断できないような準備をしていたとか、中断できない方法を採ったわけ…

コンクリート

世界の形がぐちゃぐちゃになってきた気がした。そんな気がしていただけで、本当は世界が定型だったことなんか初めからなくて、信じられるものを求めたい弱さが見せていた影だったんだと理性が叫んでる。 大きな物語が失われていくのって、こんな感じなんだろ…

2021

ぼくの憧れるひとの多くが、ある種の精神的な負荷を受けていた過去があることがわかった。それは病名のある疾患だったり、そうでなく自らの命を断とうとした経験だったりと様々な形を伴っているが、そこに安心感と焦燥感と恥がある。 ぼく自身がそういう指向…

じっとりと吹き抜ける衝撃に揺れる

自分にとって大きな存在が--その質的量的な具合には関わらず--何らかの変容をすると、関係の糸が揺さぶられる。自分は何も変わっていない/変われていないのに、周囲はとてつもない勢いで変化していく。その度に揺さぶられて、切断されないまでも限りなく…

映像の解像度

解像度。やはり4Kがいいとか、8Kが欲しいとか言われる。 昔の僕は解像度至上主義みたいなところがあって、パキッとした映像であればあるほどいいと思ってた。音もソリッドで透徹で、どこまでも見渡せるほどに澄み渡り、鋭いものであればあるほど良いと思って…

小説家

小説を書くことに憧れている。 小学生の頃から小説を書いてみたくて、いつか作家になってみたかったような気がする。でも昔からやることといえば、原稿用紙を広げて鉛筆を用意して、それっぽい一文を記す。あとは脳内で、いかに自分が作家として成功するか、…

焼きごて

デザイナーズブランドの服が好きで、しかし別にユニクロとかその辺と絶対的な品質差はわかってないという程度に服が好き。好きなのも有名どころばっかりで自分から新興のブランドとかドメブラを掘って行こうとか、拘ったセレショに行こうってほどでもない。…

どうぶつ

陰鬱な気分に飲み込まれると、途端に世界の輪郭が曖昧になっていく。このまま呼吸を続けるには酸素はあまりに重く苦々しい。本能の駆動する気管支によって仕方なく摂取して体内で二酸化炭素にコンバートして、嫌々吐き出していく。ああ、心臓と血液はO2 to C…

夢が漲っていた

今日は夢を見た。ぼくが何かに何週間も遅刻し続ける、ありえそうな夢で恐ろしかった。 早く目が覚めてしまったのでフェデリコ・フェリーニの『アマルコルド』を観た。美しいな、と思った。ずっと夢みたいな画面が続いていた。かつて『ひぐらしのなく頃に』を…